快走テスラが悲願の黒字化 政府融資完済、ビッグ3脅かす可能性も
快走テスラが悲願の黒字化 政府融資完済、ビッグ3脅かす可能性も(フジサンケイビジネスアイ) - goo ニュース http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20130719009.html
【好恒】
長年どこの企業も全く採算が取れていなかったEVだが、テスラが初めて黒字を達成した。
究極の加速性能を金持ちでスポーツカーマニアに対象を絞って訴えた結果、着々と販売数を伸ばし続け、同価格帯の車の販売数では北米一となった。
だけど、これを持ってEVの未来は明るいかというと僕には全くそうは思えない。依然として売れるのは富裕層のみだろう。
明確な根拠があるわけではないけども、いくつかのEVに対する不安点があるからだ。
一つはバッテリーの問題。これはバッテリーの容量が余りにも少ないという事と、バッテリーの寿命が短いという事である。しかしバッテリーの寿命が短いのは、早い周期で交換の必要性に迫られるため、実用されているバッテリーと新開発されたバッテリーの間でのギャップが少なくなり、利用者は古いEVでも性能を上げられるので全くのデメリットでもない。
しかしながら最も大きい問題は、使用するエネルギー源が電気であるという点だ。
電気はロスの多いエネルギー源である。ただ貯めて放置しているだけでも徐々に失われていく。電気を動力へと変換する過程においてもロスは当然ある(ガソリン車も当然のようにロスはあるが)。まだEVは全身がエネルギーロスの塊のような状態である。だからこそ富裕層にしか上手く売れていないのだが。
ガソリン車に代わる大衆車となるには、まだまだ技術革新が必要だ。それは社会のあらゆるところで求められている"電気のロスをなくす"という革新である。EVの大衆への普及と、社会総電化はほぼ同じタイミングで起こると俺は考えている。同じ技術革新によって起こる現象だからである。
【長野】
テスラに関しては7月号の”選択”誌にも載ってたね。
それによると、「航続距離が短い」「充電時間が短い」「インフラ未整備」という弱点が問題にならない趣味としてのセカンドカーとして富裕層を狙った、とのこと。
高トルクでガソリンよりパワフルな走り、趣味なので長距離でなくてもいい、などがポイント。それと、EV車は量産には向かないことから販売側からしても高級車戦略は向いていること・北米でシェールガスにより電気料金の値下げなどもポイント。
ただし、TOYOTAの高級HVのシェアを奪っているのが問題らしいが。
EV市場が高級車シフトするならば、やはりスタンドなどの整備は一般に向かないゆえにまだまだ進まなさそう。
「走りながら充電! 東亜道路工業がEV向け給電装置埋込み舗装材」http://future-prediction.hatenablog.com/・・・/05/16/181157
とかもあるけど、EV自体の普及が起きないと全国的な流れにはならない。(普及したら記事コメントにあるように渋滞緩和などの効果は起きそうだが)
好恒くんのも踏まえて考えると、しばらく富裕層向けにして下地を整えて、技術革新によって一気に一般普及するって感じかな。