「サトリ世代」は、”欲望レス”世代じゃない
「サトリ世代」は、”欲望レス”世代じゃない
http://toyokeizai.net/articles/-/17774
【長野】
全体的に人間関係や興味が細かくクラスタ化されているのかな。
趣味も「TVで人気」系ではなく人によってそれぞれ、人間関係も広く浅くではなく狭く深く。
それと、自然体に近づいているのかなとも思う。
無理して浅く広い人間付き合いをするのではなく、好きなメンバーで。みんながしてるから流行のものを追うのではなく自分の好きなものを。
総括すると、「他人からの見られ方ではなく自分の見方で」となるんだろうけど他の世代からみると”協調性(という名の同調圧力)が無い”と捉えられがち。
あと、「身内が世界」となりがちってのも色々と問題が起きそう。例えば、最近Twitterの投稿写真の問題も多少は関係しそう(ただし、他の世代もやっていることが可視化され記録されるようになったから、ってのもあるけど)。
それと、他クラスタの交流がなくなったり近視眼的になることも考えられるので自分とは違うクラスタとの闘争は起きがち?
>「共感してほしい」「気持ちをわかってほしい」という感覚が非常に強い世代
これに関しては承認欲求を満たしやすい方に流れがちになるし、同時に承認欲求を満たすためのものが増えるという循環が起こる。学生団体ブームとかこれの典型。
色々なことが承認欲求のための消費物に成り下がるのならば、全体の質が落ちる。そうなると、消費物にしていなかった層は離れがちになるし、その層の人たちがそもそも手を出さなくなることで陳腐化が進む。
ちなみにこんなんもあった。
さとり世代は存在しない」――社会学者 西田亮介
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130808-00000304-alterna-soci
【北野】
>バーチャルな、“なんとなくの20歳”に向けてものを作っているのではダメですね。実際に20歳の人たちに会って、声を聞いて、リアルなハタチを知って作らなければならないと思っています。
>なぜかというと、最近の20歳前後の女子は「自分のためのものだ」とはっきりわからないものに対して、まるで興味を持たない人たちなんです。自分とは縁遠い、趣味趣向の違う人たちのための雑誌だなと思うと、見向きもしない。だから、「あなたたちのためのものですよ!」と強く打ち出すことを意識しています。
”自分らしく”ということか。
その一方で・・・
>それに、この世代は、非常にいじめが問題になった世代なんですよね。そうしたこともあってか、みんなに認められたいという気持ちが非常に強い。おしゃれにかける情熱は大きいと感じます。
誰にも認められたいってことか。
自分らしくいて、尚且つ誰にも認められたいってことかな?
自分らしくいること と みんなに認められたい ってけっこう対局にある考え方な気がする。
よく2チャンネルなんかで揶揄されてるけど、「最近の女子大生みんな同じに見える」的なのを考えると、実は後者の欲求の方が強いのかなあ。
時代や世代に合わせて、外見へのこだわりも当然変わってくる。
で、その外見をプロデュースしていく役割を担うファッション誌のあり方の移り変わりを見れば、時代や世代の移り変わりを考えるときの参考になりそう。
【長野】
何らかのロールモデルに影響されてそれに引っ張られる。それがTVにうつる有名人というより身近な人。
そうなると、(今の世代に限った話ではないけど)新しいものの方に流れやすくなるのかな、とも思う。具体的にはIT系。
若い世代である程度のロールモデルになりがちなのってIT系でなにかやっている人のがわかりやすい。
逆にいえば、製鉄所だとか職人芸だとかそういう昔っぽいやつへの流入は減る一方なのかな。