国際標準の制度はまだ発展途上
http://www.kottolaw.com/column/000526.html
(その他、丸島ゼミ講演内容より抜粋)
【人羅】
国際標準の制度はまだ発展途上。スマホ紛争を契機に、公共性を踏まえた改善が進んでいき、それに伴い特許紛争せず不利な契約を飲まされている「弱者」たる日本企業の損害も小さくなってくるはず。。。
国際標準に関する、特に重要なポイントは以下の点。
①国際標準規格に則っている技術群について、国際標準を作ってきたモトローラやサムスンなどの企業が、そのユーザーたる企業に過大な特許費用を請求してきていることが明らかになってきたこと。(国際標準ならリーズナブルな価格で特許を使えるようにしなさいというのが大原則)
②これらの過大な特許費用に意義を唱えた(英雄)Appleが各国で勝利し、実質的な負担額を大幅に低下させることに成功してきていること。
③現在の国際標準規格は、その平等性、妥当性にも大きな問題を抱えていること。例えば、関連するそれぞれの特許の”価値”を正確に評価せず、件数・頭数で評価している。だから強い特許を持つ企業は標準に関わりたがらない。しかも、規格を定める委員会に参加している企業の自己申告ぶんしかカウントせず、委員会に参加していない企業の特許に抵触しているのかどうかすらきちんと評価しないらしい(このことはパテントトロールの餌食になるという問題も引き起こしているらしい)。
④そして、すでに10年も20年も前から予測されてきたこれらの問題が、今頃になってやっと浮き彫りになってきた、というタイミングで、国際標準が正しい方向に向かっていくチャンスと認識されてきているらしい。
【北野】
③、今読んで相当驚きました。
ここまでいい加減なものなんですね。
そりゃ評価せずに特許をバシバシ認めてしまえば、関連する特許を持つパテントトロールに見つかって餌食にされてしまうのも当たり前ですよね。
こうなってくるとパテントトロールはむしろどこから獲物を見つけているのか…ということも気になります。
そこのパテントトロールの獲物の探し方に実は特許をうまく特許を整備するヒントがあるのかも……
(不勉強な為、すごく的外れな意見を述べてしまっているかもしれませんが、ご容赦下さい。)