気になったニュースとそのメモ

FBグループでやっている、ニュースを貼りつけ軽く身内で議論する活動のログ・データベース。FBからの転載のため、話題の時期はズレ気味注意。参加希望者・コメント歓迎です。主な討論者2名の詳細プロフはhttp://www.hatena.ne.jp/syaofan/

社会起業家を志す、ことの気持ち良さに溺れる前に考えるべきこと…

社会起業家を志す、ことの気持ち良さに溺れる前に考えるべきこと…

 

http://biz-journal.jp/2013/07/post_2490.html

 

【長野】

社会起業が増えるほど、またワタミがバッシングされるほど「あくせく働くのはかっこわるい」=「金儲けに執着するのは悪だ」という風潮が加速化されるような気がします。

別に社会起業するのは構わないですが、その社会貢献をするのにもお金はいるのにそのための金儲けに嫌悪感があるならばまともなビジネスモデルが無く、数年で廃業し路頭に迷う元社会起業家が今後は増える。

一度レールから外れると復帰できない社会なので余計に。

 

それと、渡邉美樹社会起業家だと自称し自分の正義を疑ってないのならば、社会貢献の名のもとに自分の信念を押し付けて末端が奴隷化するようなブラック社会企業はどんどん出そう。

 

【好恒】

社会企業自体は元々ボランティアの手詰まり感があった(人員、予算の確保、事業の継続性がボランティアでは難しい)から成立したものだったかな。ビジネスならば、利益を出す限り永続して活動し続けられる。そして社会へ貢献しているという満足感が得られる。後者が若者にとって重大な部分なんだろうけど。

ただこの"満足感"を得られるという部分は、別にソーシャルビジネスではなくても得られる。クリエイティブな仕事によっても、人は大きな満足感が得られる事が分かってきている(「クリエイティブクラスの世紀」より)。単純な仕事よりも、創造的な仕事の方が人は大きな満足感を得られる。あくまで比較はワタミのような単純な仕事よりも、ではあるが。

 

ただこの記事の筆者が勘違いしてるように見えるのは、今の社会人の8割から9割は創職系など必要ないシステムになっているということ。ただ日々のルーチンワークをこなすだけでいい仕事が大半ということ。何のスキルも身につかない、ね。ワタミがそのいい例なのは何とも言えないが。

勿論理想としては、今後クリエイティブな職がどんどん生まれクリエイターがどんどん増えれば、社会は活気づくかもしれないし、働く人の満足感が増えるかもしれないが、それはまだまだ難しいだろう。もしかしたら不可能かもしれない。

何よりもクリエイティブな仕事には多くのバックグラウンドや知識を持った人間が必要であり、それを集めるには日本国内からではなく、世界中からイスラムやキリストやヒンズーや白色人種や黒色人種や黄色人種やゲイやレズやバイの人達を呼び込み、日本に根付かせなければならない。そしてそのような状況が起きるかといえば、ほぼ間違いなく不可能だ。日本の伝統や国体を気にする方々にとっては、死んでも受け入れられないだろうから。

 

【長野】

>今後クリエイティブな職がどんどん生まれクリエイターがどんどん増えれば、社会は活気づくかもしれないし、働く人の満足感が増えるかもしれないが、それはまだまだ難しいだろう

 

好恒くんの書いているように、受け入れる土壌が出来てない(できない)というのもあるし、そもそもクリエイターの価値がわからずに買いたたくから育ちづらいというのも大きそう。

(参考)『外国人は「あなたの作品はどこで買うことが出来ますか?」日本人は「私にもちょっと描いて」って平気で言う。この芸術に対する意識の差は大きい』http://togetter.com/li/333030

 

クールジャパン戦略会議にアニメマンガ業界内外から大ブーイング噴出!

http://togetter.com/li/482924

 

ちなみにこれは元手がかかってない(ように見えて)ものや、技術職系全般に言えるっぽい。

「こういうイラストタダで書いて」とか「こういうソフトのプログラムをタダで組んで」とか「(MC業で食っている人に)イベントのMCタダでやって」とか。

技術への価値、時間を奪うとかの意識が無いだけではなく拒否したらケチ扱いという価値観をなんとかしない限り難しい。

 

あと、ゲイやバイなどのセクシャルマイノリティーは最近表舞台に出てきそうな流れがあるみたい。

『セクシャルマイノリティを市場ターゲットとする動きが各業界で

http://future-prediction.hatenablog.com/・・・/04/28/194024

まぁあくまで”許容”というよりかは、“美味しいマーケット対象獲得のために表に引きずり出している”のニュアンスだが、成功したら良くも悪くもあまり隠さないでもいいような社会にはなるかもね。

属性が違うから一概には言えないが、イメージとしてはオタク産業に近い。少し前までキモイと言われ隠すのが普通だったけど昨今では同様に引きずり出された結果「普通に友人で何人かオタクのやついるよー」ってことになってる。

 

そう考えると、仮にセクシャルマイノリティーが表舞台にたったらオタク産業のように、ファッションセクマイやクールジャパンみたいな誰得な持ち上げ方をされる未来もあるのかもね。

 

【好恒】

そうそうその上記二つの話題が頭の中に浮かんでたw

 

セクマイに関しては、日本は比較的受け入れやすい土壌の筈。ここ最近ゲイをカミングアウトする人が増えてきたのは、若い人たちがそこまで気にしなくなってきたから。

ただまあ当然このままじゃクリエイティブな土壌には繋がらないから。どこかでもう一段階飛躍を起こす必要がある。俺も現状はまだカモと見られてるだけの気がするんで。

 

恐らく対価をきちんと支払うという土壌はこれからも育たない気がする。よくも悪くもユーチューブとニコニコ動画のせいで。その代わり別のアプローチが大きくなればいいのだが…

 

【古川】

日本は芸術に関する教育にもっと力を入れてもいいと思う、って以前友達と話したな。個人的には、学校教育でいうところの実技教科や、動物愛護については、日本は「遅れている」(こういう表現あまり好きじゃないけど)ような気がします。

セクマイに関しては、日本は宗教規範も薄いし受け入れられやすい土壌ではあると思うんですけどね。

結婚することが「当たり前」でなくなってきたから、受け入れられやすくなったような印象を受けます。