“忘れられる権利”はネット社会を変えるか?
“忘れられる権利”はネット社会を変えるか?
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3219_all.html
>これはアメリカの調査なんですけれど、例えば大学の入試の担当官の方、あるいは企業の入試の面接官の方、大体半分くらいが、その人を評価して選別するにあたってインターネットで検索して、その結果を見て、少なからず評価に影響を与えるようなことが普通にされるようになって。
日本でいうところソー活とかか。
知り合いが言ってたことだけど、逆SEOとかって流行りそうだよね。”検索結果を上位に持ってくる”じゃなくて”検索結果を下位に持っていく手法”。
実際にそういうのを依頼するところはあるけど、めっちゃ高いらしい。
【北野】
記事中に権利が認められたらどうなるか….といった考察も書かれてるので大まかには省略。
>大きく2つありまして、1つはやはり民主主義にとって不可欠な表現の自由とのバランス。
やはり表現の自由を非常に強く担保する国々では、犯罪に関する情報であっても、それを論評したり、あるいは議論したりすることは非常に重要な表現の自由で、そして知る権利に資するものというふうに捉えられていると。
>もう1つは、やはりネットのイノベーション新規ビジネスへの影響ということでして、この権利が認められたとなると、本当にたくさんの、膨大な数の削除要請が生じることが見込まれると。
>それを例えば、大きな企業ならばまだしも小さな企業が、そのコストを負担することが必ずしもできるか。
>そういったときに、もしこういう規制をあまりにも強くしすぎてしまうと、もうヨーロッパから新しいインターネットのベンチャーは出てこないのではないかっていう強い批判も存在しているところです。
Twitter announces ‘report abuse’ button for tweets as boycott planned
こんな記事も。
【古川】
銀行から個人まで駆け込む ネット風評“掃除業”が急拡大|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/40991
今日見つけた記事。風評の「掃除業」という呼び方はなかなかユニーク。
【人羅】
【予測】
①豊かでモノが溢れて「わがまま」「幼稚」である自由を許容する今の時代、
と
②ネットで世界がつながり「わがまま」「幼稚」が発見されやすく批判され足跡として消えない、つまり「わがまま」「幼稚」が許容されないネットの世界、
がくっついて、垣根がなくなってしまったみたい。
①の多様性を認めないという選択肢は現実的でないので、
②の抑止しか解決策がないはず。
と思うと”掃除業”はネットの常識になり、ネットは他者を傷つけるような個人の自由を制限された、洗練されたものに変わっていきそう。このときはビッグデータなど、マーケティングに使われるような個人情報の流出を抑えることと同時に議論されていきそう。
例えば、Facebookの記事で書かれてしまったAさんの個人情報を、記事の読み手でしかないAさん自身が修正できるような仕組みが生まれるとか。
”掃除業”はネット上、社会のあらゆるサービスに組み込まれていくだろうから、そのためのルール・アルゴリズムが成長・成熟・淘汰されるだろうし、こういう仕組みを導入されたサービスを始めた企業が、しがらみがあって(収益モデルに組み込まれてしまっていて)やめられない企業のシェアを急速に奪うかもしれない。例えばFacebookの収益モデルの中には個人情報の企業サイドへの提供が暗に組み込まれているから、これに反するサービスの提供は既存クライアントとの関係を壊してしまうので、取り込めないと思う。新たな収益源泉を見つけられればFacebookをはじめとする王者をつぶせるかもしれない。。。