ゲーム機の新時代は保守主義
ゲーム機の新時代は保守主義
http://bylines.news.yahoo.co.jp/hirabayashihisakazu/20130612-00025639/
【長野】
ゲームあたりの話は「へー」って感じだけど、
>今、顧客が一番不満に思っている点は「有料」であることだ。
世の中には「無料」で遊べるゲームが無尽蔵にある。ゲームをするために、わざわざお金を払うの? という声があちこちから聞こえるご時世である。ではこの風潮になびいて、家庭用ゲーム機とソフトを無料にしたら、それは革新ではなく自己否定、自滅だ。であるならば、中途半端な革新をやめて、製品をつくる根本思想から変えた。現在を肯定する姿勢でつくったのが、2013年の次世代ゲーム機ととらえている。
というのは他の業界にも言えることなように感じた。
【北野】
>昔も今も新型のゲーム機は、旧型と比べて変わらない部分と変わる部分がある。つまり、一部に変化があることでは同じだが、重きの置き方が異なる。革新の思想から生まれたゲーム機は、変わった部分を重んじる。だが、保守の思想から生まれたゲーム機は、変わらない部分を重んじる。
>話を具体的にしよう。前述したプレイステーションはCD-ROMを重んじた。ニンテンドーDSは「触る」、Wiiは「振る」操作を重んじた。だが、今年の次世代ゲーム機、特にプレイステーション4は美しい画面を見ながらコントローラを操作する。テレビゲームというものの、普遍的な価値を高めることに重きを置いているように思えるのだ。
>なぜ、保守主義を選んだのか。類推するに、次世代ゲーム機は革新の道が最初から閉ざされていたからだろう。
スマホを仮のゲームデバイスと見立てる動きも、保守主義を後押しする一つの大きな流れでは。
スマホはタッチパネルなので触ることもできるし、ジャイロセンサーが入っているので振ることもできる。
しかも無料で多くのゲームがあるし、みんなが常に持っているゲーム機だと言える。
じゃあそこと差別化をするならば、スマホだと供給過多だと思われるスペック(今回のPS4の例だと、リアル追及のための粒子単位の演算機器)をゲーム機本体に搭載するとスマホゲームには簡単に真似しにくくなる。
今後も保守主義の傾向は続くのでは。