気になったニュースとそのメモ

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町山智浩氏「アメリカでレンタルビデオ店はほぼ壊滅」~その理由と現状

町山智浩氏「アメリカでレンタルビデオ店はほぼ壊滅」~その理由と現状

 

http://togetter.com/li/497976

 

>ケーブルTV、アマゾン、その他数えきれない会社がケーブルテレビを通じたVODを普及させたから

>昔よりもマニアックな映画を観られるチャンスは増えています。ヌーヴェルヴァーグも韓国映画も自宅でボタン一発で観られるんですよ。

>現在、地上波のTVドラマも視聴者の多くはネットで観ている状態なので、大手テレビ局とネット配信局の差がなくなっています

>DVDだと最低でも300本とか作らないと3千円で売っても採算が取れないので、マニアックな映画は商品化されにくいですが、VODだと20人しか観なくても7ドルで配信できるんですよ

 

【長野】

【考察】

TV番組・映画などは全てネット配信が行われることで過去のものもどんなにマニアックなものであろうと簡単に自宅にいながら視聴できるようになった。

これはデジタルで配信できること、つまりほとんどの産業にいえる。

映像コンテンツ・書籍・音楽・ゲームは既に下地はできている。

 

【予測】

・上記のもの以外だと、『コンピューターが五感を模倣する日――ついに幕を開けるコンピューター新時代http://special.nikkeibp.co.jp/ts/article/ac0a/136504/ 』から考えると、”食事” "旅行"といったことも(音楽などよりかは”擬似的”となってしまうが)将来的にはデジタル配信が可能となる。

 

・これらは多くの娯楽を家にいながら手に入れることができるので

『【GW】20代・30代は「イエノミクス」?……GWは家で過ごす若者が多数派 http://www.rbbtoday.com/article/2013/04/30/107214.html

のように、現状でも”家化”にも影響を与えていることから加速することが推測できる。

 

・映像コンテンツでいうところ、今までのように放送枠を買ったり劇場配信をしないで済むので低価格(制作費のみ)で公開することができる。そのため、TVなどは使わずにネットが初公開のコンテンツも多くできてくる。

というより、ネット配信で売れたら”リアル”である書籍とかCDとかTV放送をする、という今までとは逆の動きが起こる。

 

・これらから考えるように、”わざわざリアルタイムでTV放送を観る、映画館に足を運ぶ理由”というのはほぼ無くなる。差といえば、早さ・同じときにみる(TV)・音響(映画館)くらい。

早さに関して、最近1時間遅れでネット配信とか普通に行われているので映画館はともかくTVはメリットがない。

同じときにみる、はTwitterなどの”実況系”があれば同調性が出て楽しみやすくなる。

 

そのため、TV業界は『テレビとtwitterの連携でテレビ業界復活なるかhttp://future-prediction.hatenablog.com/entry/2013/04/28/191210』のような動きにならざるを得ない。

映画館は音響や画面の大きさのメリットは手堅いが、値段の関係でどうしても弱くなる。

そうなると、「元町映画館http://www.motoei.com/」のように、キュレーター的役割、映画好きが集まるコミュニティとしての役割、”人が現実に集まるからできること”(ここは、クラッカーなどを渡してみんなでワイワイ騒ぎながら踊ったりすることを推奨する映画イベントや、ゾンビのコスプレ推奨イベントをしてたりする)のような方向性になるのでは

 

【牧野】

VODはGoogle Glassや3DTV等とも連携するとより一層、映画館の魅力はなくなりますね。コミュニティだけでよいのであれば、映画館ではなくて、公民館でも体育館でも良くなるのかもしれないなと。ただ映画を観に行くのではなくて、美味しい食事をしながら映画を観に行くなら映画館でもいいですね。

 

VODにより映画がネットワークと繋がると、意図的に広告を入れたり、ショッピングに繋げられる可能性もありますね。ただデジタルTVが浸透する際、TVドラマの商品をネットで購入できるような可能性を謳った時期がありましたが、そうななっていないので、人間の脳が同時処理できないのかもしれないですね。

 

技術進歩の人間の脳の処理速度を考えないといけないですね。

 

【人羅】

>というより、ネット配信で売れたら”リアル”である書籍とかCDとかTV放送をする、という今までとは逆の動きが起こる。

 

確かに、このパターンは「基本」になりそう。マンガを焼き直してアニメ、映画って言うのと同じこと。Gunosy,はてなブックマークなどのバズ情報がヒットを作りだす最初かつ最小の基本単位になりそう。これらのバズに基づき、どういう「お祭り」を仕掛ければ大きなヒットを作り出せるかを仕組化するのが、テレビ、ニコ動、VODなどの(比較的)大量消費・生産可能なメディアの役割になりそう。

 

事業チャンスと思うのは、Gunosyをはじめ、「最初かつ最小の基本単位」としてAPI的に二次情報を公開する標準サービスが出来上がっていないこと。(新大陸における、テレビドラマにおけるマンガの役割を担う存在がまだない)Facebookも有力候補だろうけど、たとえば映画のCMとか新サービスを感じるフロントとしてはUI/UXが弱いし、消費生活との接点が弱すぎる。現時点での小生の想像では、価値ある”フロント”は消費者以外から収益をあげられるだろうから、フリーミアムを利用した「お試し」サービスの”フロント(ポータル)”に誰がなるかが要注目だと思う。