生きづらい時代に、結婚式はこう変わった
生きづらい時代に、結婚式はこう変わった
http://bylines.news.yahoo.co.jp/sasakitoshinao/20130421-00024507
【北野】
>そのときどきの生活文化を見ると、その時代の人々の気持ちがよく理解できる。どんなものを食べ、どんな家に住み、どんな服を着て、なにを楽しみに暮らしているのか。そういう衣食住は私たちの時代精神そのものだ。結婚式という人生の一大イベントもまさしくそういう時代精神のたまものだ。
結婚式のうつりかわりが、
派手婚→地味婚→アットホーム婚
となっている。
結婚のようなそれなりにお金のかかるライフイベントは経済の動きと表裏一体である気もする。
アベノミクスの影響を見ていると、次は再び派手婚?
【長野】
【考察】
(記事を読む限りでは)価値観の変容として「お金がない」ということが変容の原因の1つ。
また、変容の結果のひとつが「周りの”身内(家族や仲間)”との繋がりを重視する」。
若者論研究をしていてこの2つはよく出てきているがそれの典型といったところ。
【予測】
確か、「何故色々な産業は安くなっているのに結婚式だけ昔のままの値段なのか」みたいな記事(この投稿によるとむしろ値上がりしてるらしいけど)を読んだのだけれど「結婚のような通過儀礼は値段を下げなくても”結婚式はするのが普通”なので必ず購入する人がいる」「ましてや”一度限りの記念”だから」「女性の方が結婚式願望は強く、男性側が”記念”を断りづらい」ので価格は下がらないとのこと。
そういう市場って他にもありそうだけど、どんどんと時代と離れてきているからもっと安いシステムが流行ったり、結婚式が“普通”じゃなくなった瞬間一気に廃れたり価格競争が起きそうだ。
これに限らずに、脳内がバブルのときを引っ張ったままな時代遅れな業界(TVとか、特にターゲットが若者なときとか)がいっぱいあるけれど、この時代にはそぐわなすぎるからそういう産業はどんどん廃れて行きそう。
【予測もどき】
「周りの”身内(家族や仲間)”との繋がりを重視する」。これは一見心温まるようなことに見えるが、実際は結構嫌な感じだったりする。
体感を含むから予測”もどき”にしたのだけれど、極端な書き換えをするならば「”身内”以外はどうでもいい」というひどく排他的になっているように思える。
特にそれはSNSによって発露しているように思える。
これとか典型。
「SNSの普及に伴うライブハウス文化の変容について①」
ノマドだとか評価経済だとか、それそのものの実現性はともかく少なからず世の中の流れとして大なり小なり出現している。そうなったとき今後”繋がり”というのは大切になるのだけれど、このように”身内オンリーで身内だけで盛り上がるひどく排他的な繋がり”へとなってしまうのならば、それは大きな輪とならずに小さな輪のまま終わってしまうのではないだろうか。
(そういえば、社会学者の宮台真司がそういう若者を指して島宇宙と名づけてたっけ。あまり俗流若者論は好きじゃないけど。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E5%AE%87%E5%AE%99)