気になったニュースとそのメモ

FBグループでやっている、ニュースを貼りつけ軽く身内で議論する活動のログ・データベース。FBからの転載のため、話題の時期はズレ気味注意。参加希望者・コメント歓迎です。主な討論者2名の詳細プロフはhttp://www.hatena.ne.jp/syaofan/

ノキア没落によるフィンランドの衰退、からの復活劇。その鍵は?

ノキアの没落で若者のワークスタイルが変わったフィンランド

http://japan.zdnet.com/cio/sp_12mikunitaiyoh/35026401/

 

【長野】

フィンランド経済の強さ、あるいはしぶとさの理由について、フランス2は3つのポイントを挙げていた。「労働力の柔軟性」「イノベーション能力」「比較的高い教育水準」の3つである。

 

日本も状況が似てるけど足りないのはここだよね。

「労働力の柔軟性」・・・制度としての柔軟性は終身雇用・新卒至上主義でないし、精神的にも先進国最低水準のセーフティネットなため移動しようとしないし中小に行きづらい。また、国民性的に起業もしづらい。

 

「イノベーション能力」・・・日本人の教育は「与えられた問題を解決する能力」は高いが「問題を発見する能力」は低いとされている。

新たな何かを”生む”のも低い。(ただし、組み合わせる・輸入して発展させる能力は高い。)

また、そもそも「事例がないこと」はやらしてくれないという環境もある。

 

「比較的高い教育水準」・・・教育水準が高いとその分知識があり、国の原動力になるわけで、ゆとり教育に代表されるように(最近は脱ゆとりしてるが)日本は低い。(ただし、識字率などからわかるように突出がないだけで”みんなそこそこ”という意味で平均値は高い?)

 

様々な国で不況だし、過去の大企業は歴史からくるしがらみやフットワークの重さでフィンランドのような状況になるところは多そう。

そうなったときに、この3つのポイントをはじめとした『環境適応性』が国々のポイントとなりそう。

 

【北野】

少しリンク古いですが悪しからず……

 

日本も今、家電産業で大手企業が次々と赤字転落しており、ノキア没落後のフィンランドと似た状況にあるのでは。

 

では、日本がこれからフィンランドのようになれるのか…というのが問題。

 

>「労働力の柔軟性」「イノベーション能力」「比較的高い教育水準」

記事中ではフィンランドの成功の原因をこの3つに絞って書いてるね。

日本はどうだろ。

比較的高い教育水準はともかく労働力の柔軟性、イノベーション能力はどうだろ。

労働力の柔軟性は今後日本でも徐々に変わってくると思うな。国の中小企業への補助金だってそれを望んでのことなのかも。

ただ、国の制度ってよりかはVCが育たないと少なくとも起業者が増えるって方向には動いていかないんだろうな。

 

イノベーション能力に関しては記事に

>イノベーションを生み出せる背景には、研究開発(R&D)を重視するフィンランド企業の傾向があるとして、EUの他国に比べてR&Dへ割り当てる資金の比率が高い、という説明がついていた。

とあるようにR&Dの割合が重要なのかも。まぁ日本でも企業単位で見るとR&Dの割合の高さをアピールしてる企業は成功事例が多い気がする。

ただ一般的に日本の場合はNIH症候群のようなものが懸念されてるけど。

http://www.esri.go.jp/jp/others/kanko_sbubble/analysis_01_08.pdf

古い調査レポートしかなかったけど参考までに。日本のR&D費用についてのレポート。

 

個人的な予測としては日本もフィンランドのようになれる可能性は高いと思う。

いわゆる意識の高い学生ブームにしても起業した大人を招いて…というのが多い気がする。

個人レベルでの意識の変化は少しずつ大きな動きになると思う。

※意識の高い学生(笑)ではなく意識の高い学生

あとは企業単位……としか言いようがない…