「スマート」は救世主にならない “面白くない”日本の白物家電
「スマート」は救世主にならない “面白くない”日本の白物家電
http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120912/236720/?ST=pc
【長野】
>消費者が「性能」以外の要素を重要な評価項目として選ぶ傾向が強まっていったように感じる。消費者が重視するポイントが、「吸引仕事率」(掃除機の吸引力を示す値)といったカタログ上のスペック数値ではなく、「楽しい」「面白い」「わくわくする」といった感情や五感の刺激へと変わっていったのだ。
【考察】
産業において”性能”だけではなく、”面白さ”といったような付加要素が求められている。
スマート家電が散々こき下ろされて要らことからわかるように、日本家電が売れない理由のひとつなような。
技術が飽和して、日本の場合とってつけたかのような「まぁ便利っちゃ便利だけどわざわざいらないよね。」といった”便利さ”戦略になっている。
ネットで高まる「スマート家電なんか要らない」の声
http://news.nicovideo.jp/watch/nw365836
パナソニックのスマート家電をシリコンバレー在住者たちがコキおろしていた
記事にあるように「ルンバ」や「マジックボール」がその対抗勢力。
【予測】
今後、人気がでるのは”あそび”(おもちゃとかでする”あそび”でなく、自由な余白的意味の方)があるもの。
この記事(http://blog.livedoor.jp/aqua_ruby/archives/7458281.html)にあるようなある意味での不完全さが良いのだ。
昔見た記事をサルベージできなかったのだけど、ある記事では「ルンバが動きやすい部屋をつくる」といったような機器によって想像・工作心が刺激されるのが変化を生むし楽しい。
つまり、自分で機器を起点として「どれだけ物語をつくる余地があるか」のがポイント
前にプリウスハイブリッドを買った声のひとつとして、「いかにEV走行で走れるか、ゲーム感覚が楽しい」というのがあったが、これも同様の理由。
前々からよくでる「大衆ではなく、個人個人をターゲットとしたものが今後のニーズ」ということからでた事象のひとつでもあるような。
おまけ。
ただ、日本の場合その”あそび”がしづらい。
日本の家電各社が「ルンバ」を作れない理由 国内製造業の弱点はそこだ!!
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120211/wec12021118000001-n1.htm
できることを明確にして、それ以外のことはできない(あそびがない)ようにして安全性を確保する。
「安全は自己責任でなく、企業やお上がするもの」という意識のある日本ではどうしてもあそびある製品を作りづらそうだけどどうなることやら。
訴訟大国アメリカでは、「書いていること以外は自己責任で」だっけか?
見つけたツイート。
>@so_light:
他社とAppleを分ける点。「なにかすごいものを売り出した」と「あなたの世界がこんなに変わる」の違い。購買意欲を煽るインパクトか、買うと実際こういう面白いことができるか。どちらが裏切られたと思わないですむだろう。もちろんAppleも前者を打つことがあるが、後者を意識した発信が多い
「なにかすごいものを売り出した」→高い技術。それのみ。日本。
「あなたの世界がこんなに変わる」→記事でいうところルンバなど。
機器をもとに生活レベルで何か変化が起きる、ルンバでいうところ部屋の配置換えとか、ある種の”ペットのいる感覚”とか。そういうことなのだろう。