Next Issue Mediaは定額で雑誌が読み放題となるサービス。まずはAndroidタブレット用アプリから
Next Issue Mediaは定額で雑誌が読み放題となるサービス。まずはAndroidタブレット用アプリから
http://jp.techcrunch.com/archives/jp20120406next-issue-medi
【長野】
>このモデルはどこまで消費者に受け入れられるのだろうか。予想を難しくしているのは、雑誌というメディアが幅広いスタイルで消費されているという点だろう。「ざっと読んでおしまい」という雑誌がある一方で、「資料として何年間も保存する」という雑誌もある。
社会学者古市憲寿(@poe1985)氏のツイートより(一部まとめに則して改稿)
『図書館の社会的意義は疑うまでもない。だけど専業作家にとって図書館が脅威なのも事実。CDのようにコレクターズアイテム化していくのか、中世みたいにパトロン保護モデルになるのか。
「読者」という消費者からしてみれば多用な本を読む手段ができて、それぞれが競合するのは悪いことではない。本も本屋ももっと便利にならないと。
図書館が日本の知性の底上げに寄与しているならば、書籍だけではなくて「違法DL禁止」と一括りにされたアニメや音楽などのコンテンツへの、社会的な回路が不在という問題はどう考えたらいいんでしょうね。
やっぱり、違法DLであろうが何であろうが、色んなコンテンツをお金がない若い時期であっても、それが大量に吸収できる環境があることによって、ある種のクリエーターは生まれるわけでしょ。そう考えると、図書館と著者の問題は、本だけの問題じゃないよね。
違法DLを図書館の中だけとか、学校の中だけとか、ある制限を設けて合法化したらいいんじゃないのかなあ。
アドビが最近は月額5000円みたいなサービスを始めたし、音楽でもそういうのが広まりつつあるように、書籍も「講談社の本キンドルで読み放題コース、月800円」みたいな感じになっていくのかなあ。』
【予測】
不況により、無駄なものに金を使いたくないという考えが蔓延しているので「一度読んだら終わり(消費物)」な本は買われずに立ち読み・レンタル・違法DLになりがち。
更にこのような低額読み放題モデルが出ると”保存して手元におきたい本(コレクターズ商品)”以外は淘汰されがちになるのではないだろうか。
ただし、淘汰されがちになる一方で”生き残りの道”にもなる。
定額というのはお得感があるゆえに、単品では買われなくてもまとめて定額なら買われやすくなる。
そうなったときに、例えばビューンのように一部のみ読めるようにして購入を促すモデルになったり、メルマガのような絞った少数配信を高頻度更新にしたりといったような変化が生まれるのでは。
前者は質が良いもの(コレクターズ商品)に有効、後者は消費物に有効?後者の例として、例えばジャンプなら人気作品1つ+中堅商品2つ+不人気作品2つの3作品を一回配信で隔日配信で今の1週分のジャンプ15作品を配信することで、毎週買って貰う(定期契約を解除されづらい)モデルにする、みたいな。
そーいや、最近ガンガンとかみたいな中堅雑誌は兄弟誌としてweb雑誌(無料公開;バックナンバー直近数話と第1,2話は公開、それ未満は非公開)を創刊して似たようなことしてるね。
あれは、無料で読ましてとっかかり作って単行本買わす&新人の養成および売れるかの試験的なモデルなんかな?