小売も食品も白熱、シニア向け市場最前線を追う
小売も食品も白熱、シニア向け市場最前線を追う
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36234?page=5
【北野】
最近になってよく聞くようになった”買い物弱者”というキーワード。
以前からももちろん買い物弱者はいたわけだが、最近になって頻繁に言われるようになったのは買い物弱者向けのサービスが育ってきた証拠であろう。
既にシニア向けの市場は”アクティブシニア”と”買い物弱者”それぞれの対象に絞ったマーケティングがなされているみたいだ。ただこの記事にも書いてあるように移動販売に関しては私もずっと採算性について気になってた。
やはりこれからの課題のようだ。顧客単価を上げるにはなにが必要なのだろうか・・・記事中ではコミュニケーションだと結論づけてあるが、どうしてもそれだけだと効率面で問題があるのでは。またシニア世代とのコミュニケーションはどうしても信頼関係の構築に時間がかかるため、販売者側である程度は地域ごとで人員を固定する必要性もでてくるだろう。
このことを考えたときに顧客とのコミュニケーションだけではやはり不十分では?コミュニケーションに特化する戦略ならば食料品、生活必需品だけを扱うのは疑問。
せっかく顧客の細かい情報がコミュニケーションで得られるのだから他の物も売った方が良い。
コミュニケーションともう一つ戦略の軸をつくるのならば個人的には”チラシ”だと思う。スーパーがチラシをつくるのは当たり前だがコンビニがチラシをつくるケースは開店直後くらいだろう。
移動販売においてチラシをつくるメリットは記事中で問題とされていた顧客単価を上昇させるのに一役買ってくれること。そして移動販売における取扱商品の少なさをチラシの目玉商品を敢えてつくることでカモフラージュできるのでは?と考えている。
さらにチラシによって移動販売の情報拡散や、またある程度、移動販売車が巡回する時間の告知にも一役買ってくれるのでは・・・巡回時間をあらかじめ告知することで効率良く地域の巡回が可能になると思う。
【長野】
書いているように一番人口の多い団塊世代もいるし、この先しばらくは老人向け商売が流行りそう。人数が少ないうえ分類化しづらい中年以下よりも、分類化しやすい・買い物弱者(アナログで買い物する・一度知ったら他の選択肢を選びづらい)という老人のがそりゃターゲッティングも楽だし手軽だわな。金も他の世代よりあるし。
洗濯板やポマードで思いついたのだが、年を取れば取るほどノスタルジーの気持ちは大きくなる。そして、日本は先行きがないので「古き良き時代」への懐かしさ(と思い出補正)が更に強くなる。
んで、退職後は時間あるしクレしんの「大人帝国」みたいなノスタルジー産業とかもできそうと思うんだがどうじゃろ。
「ALWAYS」シリーズのヒットをはじめとして、その兆候は現れているが。
>高齢化が進展し、大規模店を構え「待つ」だけでは十分な来客が期待できない時代になった。顧客のところへ行き、濃やかな要望に応える「御用聞き」のスタイルが見直される時代がやって来たのかもしれない。
で思ったが、前書いた『田舎のシャッター街に変化は起きているの?』http://blogos.com/article/47232/ でも似たような傾向にあったよな。ターゲットは老人ではないけど、方向性は被ってる。
また、定年後はどうしてもコミュニティは地域になる。そうなると、ご用聞きするような見せ=交流主体とした小規模店が強いし交流の場として今後担うし流行る?
余談。日本の定年後の男性は、会社の付き合いしか持っていないことが多いため交流関係が無くなると何かに書いてた(女性は違うが)。と、なったときその対処場(交流の場)になる可能性もあるわな。
【北野】
ノスタルジー産業か。おもろいな。ちょっといい案浮かんだらまた投稿します。
交流主体として小規模店が強いってのは当たり前だけどいい視点。働く側がそれをきちんと意識するかどうかでもだいぶ変わってくると思うなー。